鹿中IB通信No,35(文責:IBCO 奥平和也)
写真が多めなので、今回の通信はこちらに書いてみました。
本日は3学年の総合:コミュニティプロジェクトの授業で、生徒が完成させたこれまでの調査計画段階の報告レポートを元に、他学年の先生方に自身のプロジェクトの進捗状況について説明をする「サブアドバイザー面談」が行われました。







これまでは3学年の先生方を中心としてプロジェクトのアドバイスをいただいていましたが、今回はあえて、プロジェクトの概要を知らない他学年の先生方に対して取組の説明をしアドバイスをいただくことで、生徒は11月の実践報告会での発表に向けて、聞き手をより良く魅きつけるために改善すべき点について実感することができたと思います。
また、今回サブアドバイザーを務めていただいた他学年の先生方にとっても、MYPでの学びの集大成となるこのCPの活動が目指すところや、課題解決の質を高めるために生徒が身につけていくべきスキルを実感するとても良い機会とすることができたと思います。
教員全体がこのCPに携わることで、その先生方が各々の授業において「CPの活動場面をより強く意識する」ようになります。すると、教師による授業内での問いかけや学習したことの価値付け方が変わっていくはずです(Ex:統計について学ぶ単元。プレゼンテーションの表現について探究する単元。マナーや言葉遣いについて学ぶ単元。時事的な問題についてその原因を探りまとめる単元etc…日々の様々な学びがこのCPにおける生徒の課題解決能力に繋がっています。)。
そんな設計を考え、実行に移したCPリーダーである茅野先生には脱帽です。
余談ですが本日は佐賀の中学校の先生が遥々本校に視察にいらしていましたが、生徒の取組の様子とそこに至るまでに積み上げられているものに痛く感心され、お褒めの言葉もいただけました(私も「佐賀から来て何の収穫もなかったらどうしよう・・・」と内心ドキドキしていたので胸を撫で下ろしました。)。
そのすごさに、本人たちが一番気づいていないのはどうにかならないものか・・・。
「計画」から「実行」へ
このコミュニティプロジェクトで彼らが立てたプロジェクト数は18個。それらの計画を「実行」に移した生徒も出てきています。先週は、土曜日に地域食堂と連携した「漫画喫茶」の出店や、本校駐車場にて縁日「しかふぇす」が催されどちらも想定を超える盛況さで幕を閉じました。






















計画段階から、教員はアドバイス以外ほとんど手を貸していません。成功も失敗も自分たち次第。どちらに転んでも学びではありますが、漫画喫茶にはおよそ50名、しかふぇすには150名ほどの来場があったとのこと。地域のみなさまの応援とご協力のお陰で、彼らは準備の大変さを乗り越えた先の成功体験と達成感を得ることができたと思います。
そしてこうした先輩方のイベントを体感した後輩たちが、今後どのような取組を展開していくのかも、ワクワクしませんか?
そしてそして、こうした経験を積んだ子どもたちが大人になって鹿追で活躍していくとしたら、ワクワクワクしませんか??
今回ご紹介したのが18プロジェクト中の2プロジェクトです。その他の取組もどれも大人から見ても本当に面白いものばかりです。
またの機会にご紹介させていただきたいと思います(もちろん、彼らの実践発表会に支障のない範囲で・・・)。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※C Pのもう少し詳しい説明が読みたい方についてはこちらからご覧いただけます。→鹿中IB通信NO,27