「子どもたち 子育て支援 考えた 鹿追町の 未来へつなぐ」

 11日(水)に6年生が子ども園を訪問しました。社会科で「地方自治」について学習したまとめとして、自分たちで探究してまとめた「子育て支援策」を町の米澤子育て支援課長に発表しました。

 一人目の子は埼玉県にある子ども家庭総合センター『あいぱれっと』の取組を参考に、旧笹川保育所の跡地利用について考えました。3つある教室を「こどもの遊び場」「こどもの学習室」「子育て相談室」の3つに分けて、いろいろな年代の方の居場所づくり、交流の場として活用できないかと提案しました。

 二人目の子は旧笹川保育所の遊び場を充実させて、子どもの遊び場や子どもの居場所づくりとして活用できないかと提案しました。やはり、二人とも思入れのある保育所が使われていないのは寂しいのと、町の子育て支援を具体的に充実させて子どもが増えるまちづくりをしていきたいという思いを感じました。米澤課長からは「『町の子育てアンケート』の結果から、一番充実してほしいところは「こどもの遊び場(とくに室内での)」ということがあり参考になると同時に、今後そのアンケートを親御さんだけでなく子どもたちにも行っていきたい」という提案がありました。

 三人目の子は「ボランティア活動で子育てを手伝ってもらう」というテーマで発表しました。「町のアンケート」から「ここ10年で何が必要ですか」という項目から子育て支援にピンポイントを当てて根拠として考えました。やはり子育ては大変なので、町として子育て支援ボランティアを募集し、希望のある家庭の支援を行うのはどうかという提案でした。月5回まで利用可能でボランティア手当を町から支給すること、月の利用回数を超えたり延長時間を希望したりする場合は利用者がお金を負担することなど、具体的に提案していました。米澤課長からは「役場のマンパワーだけでは足りないから、ボランティアの取組や民間企業との協力も考えています」とありました。

 四人目の子は「パッピーバースデーマネー」と題して、「お子さんの誕生日にお祝い金を配るのはどうか」と提案しました。子どもの年代別のお小遣いを調べて、お小遣い+食糧支援として一人あたり5,000円を支給するのはどうでしょうということでした。実際に根拠になるデータを調べて喜んでもらえる取組を考えたのは立派でした。米澤課長からは「国の取組として『児童手当』というものがあるのですが、それと似ていますね。予算の関係もありますが、喜んでもらえる取組を大事にしたいです」とありました。

 4人とも根拠となるデータを探し、その取組の「メリットとデメリット」を多面的に考えて発表していたのも立派でした。米澤課長もメモを取りながら真剣に話を聞いていました。町として「子育て支援総合計画」を立て、各施設等と連携しながらお子さんが生まれる前から成人して自立する(最大40歳くらいまで)という広い範囲で対応できる取組を行っていますとの説明がありました。自分たちの考えを聞いてもらい、町として取組を教えてもらうよい機会となったと思います。

 発表した後、子育て支援センターにお邪魔し、笹川保育所時代にお世話になった、大上夏木先生と再会しました。子どもたちも大喜びでした。

 また、子育て支援センターのおもちゃに夢中になり、自分たちの頃より進化している、すごいといったシーンも見られました。(笑)最後に、子ども園の様子を見学しました。給食を食べ終わってお昼寝の準備をしている子たちや給食を食べている子どもたち、運動会の練習から帰ってきた子どもたちの様子を見ながら手をふって、その反応を見ながら6年生も先生方も癒されていました。

 米澤課長から「時間のあるときいつでも遊びにきてください」とおっしゃっていただいたので、また機会をみつけて遊びに行くのもいいですね。貴重な機会をありがとうございました。