上幌内小学校閉校記念式典・惜別の会

 2月8日(土)、109年の歴史を誇る上幌内小学校の閉校記念式典及び惜別の会が行われました。この日は、鹿追町長・喜井知己様、北海道教育庁十勝教育局長・新山知邦様を始めたくさんのご来賓、地域・卒業生、歴代教職員など総勢170名越える方々に参加いただきました。卒業生は、道内はもちろん、東京都や千葉県、長野県からの参加者もおり、上幌内小学校が未だに愛されていることが伺えました。

 記念式典は、昨年度の卒業生・梨木ジャスミン凛鈴さんの動画でスタート。菊池輝夫協賛会会長が、「全国的に少子化が叫ばれる中、本校も児童数の減少が続き、残念ながら上幌内小学校の「閉校」をご案内する事となってしまった。上幌内小学校の誇れる教育を展開していただいた先生および教育関係者、この環境を提供し守っていただいた行政及び地域の皆様に対して、深く感謝し、厚くお礼を申し上げたい。万感の思いと感謝を込めて、「上幌内小学校、百九年間、ありがとう!!」」と式辞を述べ、永田征志校長らがあいさつし、歴代校長・PTA会長らに感謝状を、また、平成11年より交流してきた帯広盲学校(瘧師輝幸校長)へ特別表彰を贈呈しました。受賞者を代表して第28代校長・稲葉珠樹氏(現池田町立池田小学校長)が謝辞を述べ、最後に校歌を歌って式典を終了しました。

 記念撮影後に惜別の会を実施。今度は松本宏樹記念誌部長作製の記念動画でスタートとなりました。伊藤和広協賛会副会長のあいさつ、JA鹿追(木幡浩喜代表理事組合長)に提供していただいた牛乳をコップに注ぎ、渡辺教育長の乾杯のご発声で宴が開始。同学年を中心に構成された各テーブルでは昔話に花が咲いていたようです。その間、児童による「ふるさとへの想い」発表や協賛会役員有志による朗読劇「上幌内小学校 誕生」があり、終盤では、百周年記念で作れた「奇跡の場所」を会場の全員で歌いました。曲紹介のアナウンスが流れると作曲いただいたMy’sの上村洋介氏とメンバーで本校の卒業生でもある松井一也氏がサプライズで登場!会場が1つの、まさに「奇跡の場所」となりました。最後に、本校の卒業生でもある加納雄上幌内地区行政会長の万歳三唱で会が閉じられました。

 地域のみなさんの想いによって創られ、支えられ、一緒に歩んできた上幌内小学校に新たな1ページが刻まれました。今日のこの催しを、児童だけではなく、上幌内小学校そのもの卒業式ととらえ、その功績に最大の感謝を送る日となったこと間違いなしです。お忙しい中、来校いただきました皆様、本当にありがとうございました。素敵な時間を共有できたこと、大変幸せに思います。