「鹿追をバズらせる」高校生の思いや行動に感動!!
過日(10月25日)、とかちプラザにて、一般社団法人帯広青年会議所主催「とかちの未来に向けて」のイベントで、高校生の発表を見に行きました。
第1部では、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科の富田欣和(とみた よしかず)教授の講話があり、「未来をデザインするために」と題して、正解のない課題に取り組む探求の学習として、①大人と協力してまちづくりすることが青少年の成長につながること、②青少年がまちづくりで活躍する環境の重要性についてお話しいただきました。
なお、富田教授は、ユーフォリアスポーツ科学研究所を立ち上げ、トップアスリートのデータから得られる知見を生かして、専門家のいない部活動等においても、選手の運動能力や体調を数値化し、練習メニューを細かく調整できるようなソフトを開発したとのことです。データサイエンスの活用により、ケガの予防や根性論による過剰な練習を減らすことも期待できるとのことです。
第2部では、「私たちがデザインした未来」と題して、まちづくりを実践した高校生が発表を行いました。
まずは、「JCI JAPANグローバルユース国連大使育成事業」の参加者である鹿高2年の岡原渡さん(瓜中卒)、羽賀凪さん、幕別清陵高等学校の櫻井 遥貴さんから、事業での世界の学生との交流を通して、国際課題について学び、その学びを活かした啓発活動について発表しました。岡原さんは、同世代へ向けて物怖じせず挑戦すること、一人一人が考え続けることが大事であることを力強く語っていました。
続いて、鹿追町を舞台に鹿追高校、帯広大谷高校、帯広農業高校、音更高校生24名が大人と協力して、「鹿追をバズらせる」を合言葉に、まちづくりを実践した特産品開発、PR動画制作、魅力発信イベントの3つのプロジェクチームの皆様よりまちづくりの成果について発表を行いました。
まずは、特産品班「ティラミス知らないの?」の発表。代表発表者は、鹿高3年芳本真姫さん(瓜中卒)。
芳本さんは、鹿追産のジャージー牛乳を使用したティラミスを販売することでジャージー牛の魅力を伝えていくとともに、鹿追とのコラボ商品として地域の活性化につながったことを発表しました。
続いて、動画班「SVP」の発表。代表発表者は、鹿高3年大仲優月さん(瓜中卒)。大仲さんは、鹿追町の魅力を動画にして、インスタグラムのストーリー広告を活用し、鹿追の魅力を動画を通して道内外に発信した成果について発表しました。
最後に、イベント班「アグリスプレッダー」の発表。代表発表者は、鹿高3年長沢元太さん(瓜中卒)。
長沢さんは、幼児や小学生を対象に鹿追町の酪農の魅力を発信するイベント「モーモーフェスタ」の実施成果について発表しました。
第3部は、「みんなで創ろう とかちの未来!!」と題してのトークセッション。パネラーは、関西学院大学の富田教授、コーディネーターは、とかちの「未来」デザイン委員会副委員長の髙田泰輔さん。とかちの未来デザインプロジェクトの参加高校生は、この「鹿追をバズらせる」プロジェクトを通して感じた自身の成長についてお話しいただき、富田教授からは、とかちの未来デザインプロジェクトは、青少年育成と地域活性化の両面からとても有効であるとのコメントをいただきました。「鹿追をバズらせる」プロジェクトが、今年6月下旬に始まり、特に高3生が、進路と並行しながら、約4ヵ月の短期間で、課題を見つけ、あらゆる知恵や行動力で、様々な大人と関わり、解決に向けて努力し、成果をまとめ、新たな課題を見出す姿は、未来を託すことのできる頼もしさを感じました。また、瓜幕中の卒業生が、活き活きと高校生活を送り、リーダーシップをとっている姿に感動しました。