2022年度は、9月30日から10月10日の11日間の日程で、カナダのストニィプレインやエドモントンに滞在しました。短期留学の様子を、生徒たちの感想文や動画で紹介します。

異文化体験を通して

「あたたかい」

栗本 夏実

此度のカナダ短期留学を通して、私が一番に思ったことは「あたたかい」でした。ホストファミリーはもちろんのこと、滞在中に訪れた先々で出会った人たちも皆、とても親切にしてくれました。なぜこんなにもよくしてくれるのかと思うくらい、町全体で歓迎してくれていることが伝わってきました。

カナダへの出発前日に行われた結団式の際に、俵谷校長先生のお話がありました。校長先生は話の中で私たちに二つの課題を出しました。一つは「英語を道具にしろ」というものでした。この課題を達成できたかどうかは正直わかりません。けれど、カナダで生活する中で、咄嗟に出てくる言葉が英語であったり、日本語を話していることに違和感を感じたりと英語が馴染んでいたことを実感しました。一方で、自分の英語力のなさを悔やんだ瞬間も多くありました。もっと英語を話せたら、もっと英語を聞き取れたら、もっと楽しく過ごすことができていたでしょう。なぜ私はもっと英語を勉強していなかったのかと後悔しました。しかし今は、この後悔を胸に英語をスラスラ話せるようになり、ホストファミリーに再び会いに行くという新たな目標ができました。

そして校長先生から出されたもう一つの課題は「人の心のあたたかさの探求」でした。最初にも書いた通り、ストーニープレイン町の人たちは本当にあたたかく接してくれました。ホストファミリーとの対面時、ホストマザーが躊躇いなく抱きしめて歓迎の意を示してくれました。フリーマーケット行った際、革細工を売っていた方が、私たちが日本人と知ると分かりやすいようにゆっくり話してくれたうえに、革のしおりをくれました。小さなショップに行くと必ず店員さんが笑顔で声をかけてくれました。本当にたくさんの「あたたかい」がありました。日本では考えられないような人との距離の近さで、圧倒されました。けれどそれは、決して嫌な近さではなく見習うべき距離感だと思いました。出会った方々にもらった「あたたかい」は私の心に「あたたかい」を作り、国が変わるだけでこんなにも違うのかと驚きが隠せませんでした。

このカナダ短期留学の中で私は、多くのことを体験したことで、人やネットから見聞きしたものよりも、実際に現地に行った方が何倍も得られるものがあるということを知りました。また、人も言語も文化も生活もどれも、直接触れてみて初めて日本との違いを実感することができました。そして、ますます日本文化への関心が深まると同時に、色々な国の文化に直接触れてみたいと思いました。

最後に、このカナダ短期留学を実するにあたり、喜井町長をはじめとした鹿追町の方々や先生方、ホストファミリーやメモリアルコンポジット高校の方々、私たちを送り出してくれた保護者の方々など、本当に多くの人に支えられてこの行事が実施できたことに心から感謝し、ここで得られた経験や知識、そして学びを糧として自分の今後の成長につなげていきたいと思います。

日本文化紹介でのワンシーン

日本文化紹介(よさこい)

ホームステイ体験

The first homestay

岡原 渡

例年よりも期間が短くなってしまったホームステイ。私自身海外には2回行ったことがあるがホームステイは人生で初めての体験だったので、不安と高揚感で胸がいっぱいだった。

現地で迎えてくれたのはホストブラザーのアランとライリーの2人だった。二人とも金髪のハンサムな兄弟だった。ホストファミリーとの1番の思い出は、一緒にゴルフをしたことだ。ここでのゴルフはパターゴルフやパークゴルフではないコースを回る本格的なゴルフだ。本格的なゴルフは人生で初めての経験でとても楽しかった。想像していたが、パークゴルフとは全くもって違うものでとても難しかった。テレビで見るようにカキーンと綺麗に打つのは至難の業だった。しかし、ゴルフ場の紅葉はとても綺麗で景色を見ながらゴルフをするのはとても気持ちの良いものだった。

ホームステイでの最大の壁はやはり言語の違いだった。もちろんファミリーは日本語は喋れるわけはないので、自ら積極的にコミュニケーションを取るように心がけた。英語を喋ることには少しながら自信があった。実際に頑張って話そうとするとファミリーも理解しようとしてくれて自分の伝えたいことが伝わることが多くて更なる自信につながった反面、自分が使っている文法や単語が一辺倒になってしまうというのが5日間という長い期間を通して痛感したことだった。

私は将来海外で旅をしたり働いたりしたいので、今回感じた自分の弱点を克服するようにこれから生活や勉強していきたい。

生徒によるホームステイ先紹介

バーベキューの様子

メモコン授業に参加して

日本とカナダにおける学校の違い

羽賀 凪

みなさんはカナダと日本での授業にどのような違いがあると思いますか?例えば朝の時間にはカナダの国歌が流れます、日本では朝に国歌が流れないので、ここは日本との違いだと思います。このことから私は愛国心が強い人が多いのかと思いました。日本での朝の時間は、登校してから朝の準備をしたり、友達と話したり、スマホを見たりしていて、国歌が流れたりすることがないです。

次に授業の内容についてです。日本の授業とは違い、説明を聞いてノートをとるようなものではなく、積極的に話し合ったり発表しながら積極的に参加しているのが大きな違いだと思います。教科も日本と大きく異なり、国語や数学はもちろん、美容の授業など、様々な授業がありました。またスマホについても大きな違いがあります。MMD研究所のスマホに関する統計によると、日本では学校内でのスマホ使用の禁止率が37.4%ですが、カナダでは授業以外でもスマホを使用することができ、日本に比べて自由なんだなと感じました。スマホ以外にも、授業中に飲食ができたりするので、比較的自由な校則だなと思いました。私たちの高校も最近校則が改正され少し自由になりましたが私はもっと自由になってほしいと思っています。なぜカナダの高校の校則が自由でも学校が崩壊しないのか、もし今、日本の高校でスマホを自由にしたり髪染めもOKにすると、授業に集中できなくなり、成績が下がる一方だと思います。が、それは生徒が自身の将来について考えず、崩壊してしまうのではないかと思いました。将来に関する意識もカナダと日本の違いであると感じました。

メモコン授業①

メモコン授業②

短期留学を振り返って

カナダの良さと日本の良さ

岡田 結桜 

カナダと日本の違いはたくさんあります。10日間カナダで生活しましたが、その生活に関わる何気ないことからもたくさんの文化の違いを感じました。
例えば授業風景です。メモリアルコンポジット高校で授業を受けたとき、そのカジュアルさにまず驚きました。先生が話している時でも発言が自由で、飲食も自由、教室を出入りしても何も言われません。それどころか、授業が終わるまで戻ってこない人もいました。

日本で言えばこれは授業態度が悪いと言えると思います。しかし、誰もが思ったことを素直に言い合えたり、行動できたりするというメリットも、ないわけではないと思います。

実際、学校ではみんなが生き生きしていて、授業を自ら盛り上げようとする主体的なクラスが多かったです。日本はどちらかというと問いかけがあっても返事が返ってこなかったり、または返せなかったり、授業を楽しむものではなく義務的なものと捉えている固いイメージがあります。どちらがいいのかは分かりませんが、私はカナダの、生きたコミュニケーションが行き交う自由な雰囲気がとても好きです。

他にも生活のありとあらゆる場面で日本との文化の違いを感じました。そういう違いを発見するうちにこれはカナダのいいところだなとか、ここは日本の方が好きだなとかお互いの文化の良さを知ることができました。

この短期留学での体験は、カナダを知るだけでなく日本のいいところを再発見するきっかけにもなりました。

さよなら朝食会での生徒スピーチ

ホストファミリーからのメッセージ

We enjoy the exchange very much and look forward to having the students each year. They are always a pleasure!

It was pleasure to have these students. 5 days is a very short time to do much with the students. The first few days the students are very tired and have jet lag. They really only get 2 full days with the family to learn our culture and see different things. It was very helpful and nice to have the students email the host family be for arriving. I look forward to being a host family next year.

We love hosting Shikaoi students. It’s always a pleasure.
I noticed big differences between first year high school and this class. Our students did excellent with trying English and seemed more confident.

These boys were an absolute pleasure to have and we love them!
Riku and Shun were very polite and kind. Riku especially was eager to speak English with us and show us the Japanese culture. shun was a bit shy but was very kind to our 3 year old son. We will miss them both!
We had a great time with these boys.

We had such a great time. Maika and Runa are wonderful kids and are welcome back again anytime. They interacted with us and our kids, played games and tried all the different foods. They spent time with our pets and were so polite and kind.
I very much enjoyed our time together. I wanted more time!

We loved our girls, they were so nice and so good. It was so much fun. I would have liked the longer stay. This one was too short to do some of the things we’ve been able to do in the past.

さよなら朝食会にてファミリーとのお別れ

ホストファミリーとのお別れ