卒業生 背中がやけに でかく見え

卒業式が終わりました。厳粛な空気の中、卒業生、在校生、保護者、来賓の皆さんがそれぞれの役割を果たし、式を作り上げていました。校長の式辞では、会場からすすり泣く声が聞こえました。PTA副会長さんはご自身の失敗談を交えながら、未来への学びについて語られました。

司会を務めた教頭は、気を抜くと声が詰まりそうになり、「私はロボットだ」「ただ音を発するステレオだ」と自分に言い聞かせました。それでも、退場する6年生の背中がやけに大きく見え、胸が熱くなりました。立派に巣立っていく子どもたちの未来に幸あれ、と願っています。

「 ロボットと 言い聞かせても 揺れる声 」

卒業生と先生が涙まじりに別れを惜しみます。抱き合い、手を握り、絆がにじむ。教員っていい仕事だなぁ……と、ポツンとカメラを構える教頭(異動)。誰も気づかぬまま、シャッター音だけが虚しく響きます。私も異動なのよ?

「 異動です 言う間もなくて シャッター音 」by教頭